降圧の方法として3剤合剤を用いる場合

高血圧の治療は、日本の医療において長く研究されています。過去に比較し、現在の高血圧の基準は徐々に低くなっている傾向にあり、さまざまな臨床試験や追跡試験のデータから、血圧は低い状態を継続した方が心臓に負担がかからず、血管障害を引き起こしづらいということがわかってきたため、日々降圧の方法について医師が考えを巡らせている、というのが現状です。薬物療法が日本の医療の基本ですので、高血圧治療と言えば多くの人が薬を飲むことによる治療を考えますが、この高血圧治療の薬には非常にたくさんの種類があります。ARB、ACE阻害薬、カルシウム拮抗薬、利尿剤などさまざまな薬が降圧作用を持ち、時にはこれらを併用したり3剤合剤としたりしながら至適血圧を目指して治療を行います。元々高血圧な人もいれば低血圧な人もいますので、特に低血圧の人からしてみれば、血圧を下げる必要がある人が信じられない、というような声も聞かれますが、こういった薬の効果の出方の個人差も含めると、その種類と量の選択肢は非常に多岐に渡ります。もちろん、いろいろな方法を用いて降圧を試みることになりますが、場合により3剤合剤、4剤合剤という形もありえます。至適血圧(目標血圧値)は、他に持っている疾患や過去の既往歴により異なりますが、概ね120/60程度を目標にする人が多いです。また、血圧には日内変動(一日の中での上がり下がり)がありますので、できれば家庭血圧の測定が望ましいと言えます。3剤合剤の方法を使っているからといって、それがそのまま状態が悪いということではありません。個々の状態に応じた治療をしていくことが必要ですので、医師、あるいは薬については薬剤師の説明を十分に受け、理解した上で治療をしていきたいものです。